言葉は生き物である。心臓がぴくんとし、触角が伸び、筋肉が弾む。そんな言葉が俳句とエッセーと現代詩において活動している。それがこの『山ガール』だ。ページを開くと、できたら声に出して読んで欲しい。言葉たちは本を抜け出し、あなた(読者)の胸にすべりこむ。(坪内稔典)