敗戦の色濃い愛媛県の片隅の町、宇和島に、海軍航空隊が設置、予科練橋(板島橋)を少年兵たちが渡る-。彼らの訓練・空襲・敗戦、そして、困難な戦後を生きる希望を養った「誠敬舎」の日々が、綿密な取材で甦る。戦争に翻弄された少年たちをとおして綴る、宇和島の昭和混乱史。