― シリーズ 「俳句とエッセー」 船団の会―
ぶらんこの影揺れている薄暑かな
わが生家絶えざるものに立葵
空豆よ吾も空見て育ちけり
春嶺や父より天地無用の荷
これらの句、くっきりしている。すっきりしている。そしてなんとも快い。投稿を楽しみ、投稿で育った著者は、まさに純に俳句を愛した? あるいは、俳句に愛されたのかも。(坪内稔典)