そこらの草や木や花や動物、そして身辺の人々が、この本の主人公である。登場する「連れ合い」もその一つだが、実はその「連れ合い」はネンテンさん。ネンテンさんは「連れ合い」をヒヤマさんと呼ぶ。二人の友だちぶりをひやかすのもこの本の楽しみだが、それにしてもヒヤマさん、しっかりと生きているなあ。いい感じだ。 (坪内稔典)。