人間にとって真実は詩でないが、詩は真実なのだ。詩は人間存在の、枝道や毛細管のように張りめぐらされた小路を知る方法であり、取るに足りないと思われている事象にこそ、人生の豊かな真実が充溢している。詩の生成の現場に様々な角度から思索の照明を当てた、詩作品をめぐるエッセー集。