今や学校は修羅場と化し、教育の荒廃はとどまるところを知らない。教育とは、戦前のように国を滅ぼし、また戦後のように人間をだめにすることなのか。著者は、40年の教職の体験を元にわが国の戦前・戦後の教育を問い直し、あらゆるイデオロギーから自由になって科学的認識に基づいた思考を確立することを提唱しつつ、教育の本来の役割とあるべき姿を探る。