内野聖子といえばすぐに思い浮べる。
「どろどろでぐちゃぐちゃの夏きみがすき」
という句を。
君が好きというストレートな感情は、それがまっすぐで純であればあるだけ、日常においては泥まみれになりがちだろう。でも、聖子はまっすぐに純を貫こうとしている。それが聖子の575の言葉たちだ。(坪内稔典)