なっちゃん(夏子)は自然体、そして、ちょっとした幸せにとても敏感だ。このなっちゃん、小説と映画と俳句が大好き。家族と友だちを愛し、薬剤師を仕事とする。当年52歳、まさに働き盛りのなっちゃんのこの本は、読後の心を清爽にする。若葉風が吹いたように。(坪内稔典)