あっ、と思った。何をかというと、この佐藤日和太句集の目次である。一学期、二学期、三学期という三章に作品がまとめられているのだが、多くの句集では春、夏、秋、冬の四季に分けられている。それがいわば句集の常識だが、日和太はさっとその常識を破っている。あっ、と思った後で、私は「日和太、やるな!」とつぶやいた。