俳人たちの句と散文の交響を試みるシリーズ
「俳句とエッセー」第15弾。
切れがよく温かみのある俳句とエッセーを納める。
迅速の人、それが藤野雅彦さんである。まず、早飯。その早さたるや並みではない。皆が、いただきますと箸をとるころ、彼は、ごちそうさん、と箸を置く。その早さが句にもエッセーにも出ている。この本、迅速の快さに満ちている。(坪内稔典)