祖父豊川渉が残した記録は、明治維新前後の状況、維新の混乱、武士階級の大リストラ、近代国家へ向かうための試行錯誤、新しい時代への挑戦など、その時代の風物を生き生きと映し出している。その文面は、すぐれて写実に書かれ、読む者を引き付ける。 (編者「まえがき」より)