商業こそ平和の礎、また、辺地における商業は個性豊かな創意あるものでなければならない――。 そうした信念のもと、商業教育に生涯を捧げた、市立宇和島商業学校校長丸島清。
第二次世界大戦をはさんだ20世紀前半、宇和島の商業とは、その教育とは、そして教師と生徒たちの生きざまとはどのようなものであったか――
第1部の丸島清伝に、第2部では波瀾の時代に翻弄されつつも充実していった市立宇和島商業学校の姿を重ねながら、それにたずさわった人々の個性のある歴史をたどる