ぼくは12歳、妹は10歳、そして玲はその真ん中の11歳だった。しかし、同時に玲は、男の子のぼくと女の子の妹の真ん中の何者かでもあった。
「ママの望む子供になりたい」。少年として育てられた玲の願いは成長とともに破綻していく。
羽化する少年少女たちを描く長編小説